上のグラフは厚生労働省調査による日本人の年齢別平均残存歯数です。
50代から5年間に2-5本のペースで急速に歯を失っている事がわかります。これが現在の日本人の現実です。
原因は30代から発症した歯周病が進行した結果です。
また放置した虫歯、噛みしめによる歯の破折なども考えられます。50歳を過ぎ、これから人生をゆっくり楽しむ時期においしく食事ができないのは悲しい事です。
虫歯を削り詰め物や冠を被せるのはただ穴を埋めているだけにすぎません。歯周病で腫れた際に薬で症状を抑えるのは一時しのぎにすぎません。
大切なのはその後、いかにその歯のケアを行い維持していくかです。
上記のグラフの下向きカーブを生涯に亘っていかに平行に近く維持するかが目標です。
私は大学卒業後歯周病治療をベースにした歯科治療を行ってまいりました。
痛みや腫れといった症状がなくなった後も根気よく2-3ヶ月毎ごとにメインテナンスに通院された
中等度から重度の歯周病の方のデータが下記です。
たとえ重度の歯周病の方でも適切な治療を行えば、歯周病の進行を止め、歯の喪失を防ぐことが可能だという治療経過です。
歯は6歳前後で奥歯が生え、その永久歯を生涯に亘り使用することとなります。
歯には体の臓器とは異なり大きな自己治癒能力はありません。
それゆえ、いかに生涯に亘り1本1本歯を守るかが大切なことです。
そのためにはまず、歯を失う原因・予防・治療に関する最新で正確な知識をお持ちいただく必要があります。
当医院には皆様にとって良き相談相手となるそれぞれ得意分野を持った複数のアソシエイトが集まります。
是非私共歯科を上手に活用していただき皆様の口腔内の健康が維持できるよう願っております。